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過食症を経て、一つ一つの日常を見つめる記


by jengsauman

菜虫化蝶‏(なむしちょうとなる)

もうそろそろ「r」の発音にも嫌気がさしてきた。
「どうせわたしはできないんだ」という思いが、顔をだす。
先週は、1週間ずっと「r、r」と仕事中もモゴモゴ練習していたが、今週はぜんぜんしなかった。
「報われない」という思いが少しずつ台頭してきたのだ。悪い癖だ。

そういえば、昨日、社長主催の研修会にて、「クレクレタコラはいかん」とぽろっと社長が言った。
「クレクレタコラ・・?」
調べてみたら、昔のアニメキャラクターだった。
なんでも、ほしがる人のことを指したらしい。

なんでもほしがる人は、確証を求める。
自分で決断しないで、すでに存在する正しいものを、あわよくばひょっともらえたら、なんて考えている。
でも、決断せずに、リスクを負わずに、失敗して学ばずに、我慢せずに、継続せずに、得られるもの
なんて数年たったら忘れている。

自分の血肉にするものだけが残る。残ったものだけが財産だ。
それらしいいただきものや借り物は、1シーズンくらいはごまかせても、2シーズンはもたない。
めっきがはがれて、使いものにならなくて、ぽいと捨てられて、存在すら忘却される。

そんなものもたくさんあるだろうけど、そんなものだけのために人生を費やしてはもったいない。
だから、くれくれになろうとする自分を制止し、まずは自分で決めたことをやりきるのだ。
ちょっと休憩してもいい。でも、簡単に自分を裏切って「どうせ無理」なんて言わないようにしよう。


今日、少しだけいいことがあったから、そんな前向きなことを書いている。
1つは、3ヶ月ぶりくらいにオーストラリアのAちゃんからメールがあった。
所詮、旅中の出会いだ。適当に表面的な話をして、縁が切れるのが9割以上。
Aちゃんもそうだと思って、「メールこないなあ」という思いも捨てつつあった。
Aちゃんは、メールのなかで、
How is your English going? It would be great if we can chat someday. Do you use Skype?
と書いてた。somedayはいつですか。わたしゃ、英語発音の勉強をはじめて4ヶ月くらいだけど、まだ母音の「r」で、これだけでもうすぐ2ヶ月足踏みだよと知ったら、きっとAちゃんは驚愕するだろう。自分でもびっくりだよ。somedayは20年後くらいでっか・・。みたいな。

でも、私はしんじている。
たとえ、基礎を獲得するのに3年かかったとしても、それは忘却しない。それは、血肉になる。
ほかのひとより大分おそい歩みだけど、きっとsomedayはくるよ。
広東語もふくめて、先生にもらったいろんな財産を、自分の力で財産にかえていくための
訓練方法を考案中だ。
先生に頼り過ぎない。先生がいなかったら何もできない人間から脱却するときなのだとおもう。

モチベーション激低下のタイミングで、Aちゃんからメールがきたので、また少しがんばろうとおもえた。


今日よかったことの2つ目は、「r」の発音が、前に「a」がついたときのみできるということがわかった。
今までは、雲をつかむような状況だったのに、1つできれば、少しだけ希望が持てる。
あいかわらず、「ar」以外はできないんだけど、あきらめちゃいかん~。

なんでここまで盛り返したかというと、先生が延々とあきらめずに信じてくれているからだとおもう。
もういい加減、クラスの中にも「もういいだろ」的な空気がある。
わたしだけが確実にできなくて、ほかのひとたちの時間を無駄にしているようでつらい。
でも、先生はまったくのKYだ。
先生は、絶対にあきらめない。
頭をかかえて、どうすればいいんでしょうか!といいながら、それでも私ができるようになると
信頼してくれている。
それでもできないんだけど、先生の存在に救われている、毎週毎週。

やっぱり、発音や文法を単独で勉強するのは効率が悪い。
効率悪いし、「できない」という思いにすぐやられて、「どうせできねーよ」なんて思ってしまう。
なにより、つまんない。
そこで、広東語のときに考案した、「シュミレーション勉強法」だ!とおもいついた。

先生のテープを聴いてるときは、広東語が出てくるのに、なにもなくてふと言おうとするといえない。
つまり、夢の世界で勉強してるつもりに浸っているため、それが現実的にどう使われるかを意識してない。
そうではなく、常に、自分と相手(ネイティブ)を想定して、会話をする。

あれはかなりよかった。
マイナス点があるとしたら、リアルの世界でその言語のネイティブや先生との交流がなければ、
おかしな発音や言い回しを定着させてしまうので、危険ではある。
あと、会社とかで、おもわず広東語でしゃべってしまうので、まわりの人に変な子と思われる。

でも、それくらいの強力なパワーがある。


で、英語については、完全に言語学視点になっていて、つまらないことこの上なかった
ので、今日を境に、シュミレーション勉強法を取り入れてみよう!

arが言えるということは、hardとか、carとか、farmとか・・は言える。
言える単語を増やしていけばよいのだ。

いつか、birdとかbearとかもいえるようになるように、ひきつづきモゴモゴ練習をがんばろう!


今日よかったことの3つめは、バレエの先生からのメールに、「菜虫化蝶」という題名がかいてあった。
きっと、自分自身の身体を信頼していき、バレエをとおして、今までとは違う身体感覚を感じられる
ようになりますよ、というようなことらしい。


あいかわらず、大して状況はなにも変わってない。
でも、少しずつ、なにかが確実に変わっているとおもう。
あいかわらず、へたれですぐあきらめたがるが、諦め切らないようにしたい。
by jengsauman | 2009-03-14 20:56