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過食症を経て、一つ一つの日常を見つめる記


by jengsauman

頑固さの放棄

今日、本を読んでいてふと目にとまった。

頑固さとは支配欲求、つまり自分のおかれている状況を自分でコントロールしたい
という欲求である。


私はずっと「頑固」に依存していた。
頑固、ということがあたかもいいことかのようにそこに価値を感じていた。
まるで確固たる意思を持ち、それを貫き通す確立された自己、といったイメージだった。
しかし、それは言い方を変えれば、物事を相対的に見られない状況であり、
自分の思考に成長や変化がありえない状況でもある。
だから、私は自分を護り、変化を恐れる中でうまいこと「頑固」というものを
利用して、自分を殻にとじこめてきたのだろう。

頑固であることを放棄することが必要だと気付いたのはだいぶ最近のことだ。
0か100かではなく50を認める自分になればもっと楽だし、楽しいはずだと
気付いた。
今もしょっちゅうどっちかに偏ったりしているけど、気付いたときにはそれを
真ん中までもってきて、まあそんなに極端に考えなくてもねえ、って自分に
いえるように意識できたらいいな。

表面的なものを全面的に否定したくない。
キレイなものを追い求めるのはいいことだと思う。
それを人に押し付けるとかじゃなくて、自分の中だけに留めておく限り。
だから、私はこの前新幹線で大阪に戻ってくる際に、隣に座っていた
おばあちゃんがマニキュアをぬっていて、素敵にオシャレしているのを見て、
ああ、キレイだなあ、と心から思った。私も年を重ねていくにつれて
キレイであることをもっと意識したいなあと思う。

問題はその「キレイ」が自分にとってどういうものであるかを
はっきり持っているか否か、であって、表面を飾ること自体に害はないのだ。
この前、友に会ったときに、相変わらずオシャレでかっこいい友を見て、
「この人はっきり自分があるなあ」って思った。
多分、自分がどうありたいかをとても明確に持っている。
だからとても目立つしステキやけど、とても自然。
その反面、あたしはいまだによく分からない。
ずっと私が好きだった格好は、私に鎧を着せるためのもので、
あたしのソウルが求めてるものではなかった。
化粧も髪型もアクセサリーも靴も、洋服だってそう。

現状をとにかくひっくり返して今までの「常識」をとっぱらいたい。
自分で思ってた「自分のキャラ」を捨ててもう一度胸に手をあてて感じてみる。


今、私がしたい髪型
→肩より上でやや前下がり。ちょっと明るい色。

今、私が着たい洋服
→う~ん、保留

今、私が行きたい場所
→アジア以外の多民族国家

今、私が聞きたい音楽
→クラシックか叫び(?)のようなもの

今、やってみたいこと
→歌と踊り。出会い。

今、勉強したいこと
→体と精神

今、好きな食べ物
→ドライマンゴー

ところが、自分が本当にどうしたいか、
考えてるだけじゃ分からない。当たり前やけど(笑。

上野千鶴子の
「情報の真空地帯にオリジナリティは存在しない」が頭をよぎる。

いろいろ見て、いろいろ聴いて、触って、読んで
いろんなものに触れることで自分の感性を磨いていきたいなあ。

自分らしさにもっと胸をはれるように。
表面も内面も。
by jengsauman | 2005-08-03 02:39