人気ブログランキング | 話題のタグを見る

過食症を経て、一つ一つの日常を見つめる記


by jengsauman

シワ

う~ん、肌の調子が悪い。というか、摂食障害と同居するようになってから、何か肌が変わった気がする。それに、よく見るといろんなところに皺ができている。自分が嫌でしょうがない時、鏡を見るのも嫌で、それでも化粧する時に見ざるをえないから、鏡から少し離れて自分をできるだけ見ないようにしていた。現実から目をそらすとは正にこのことやなあ。でも最近は、ダメなものはそのままダメなものとして、できるだけ受け入れようとしてはいるけど、やっぱりこの肌を見ると哀しくなってしまう。皺は、いつも眉間に皺を寄せる時や、何か踏ん張ろうとした時にできる場所にあって、しかも結構深いことに気付いた。私はこの皺ができるくらい怖い顔をして、顔をしかめていたのかと思うと、何ともいえない気持ちになった。身体って本当に正直やなあと思う。そして、人間て自分が自分を何かのこだわりで縛れば縛るほど、それ以外のことの変化に気付きにくくなってしまうんやなあって思った。自分の周りに毎日あるはずのたくさんの変化や刺激や幸せを、自分から放棄してしまっている。それはほんまにもったいないとは分かってるけど、一度視界が狭くなり始めると、なかなか気付きにくくて、理性と感情がこんがらがってわけがわからんくなってしまう。自分で自分を縄でグルグル巻きにするみたいな感じだ。それにふと気付いた時が一番孤独で、情けない。それでも、また歩きはじめなければならないと分かっているから、余計にその孤独が辛い気がする。
昨日知り合った人たちの中にとても素敵なカップルが居た。女の子は少しふくよかな子で、男の子はとても優しくて男前でステキな子だった。二人はとても仲が良くて、特に男の子が女の子を好きでしょうがないという感じに見えて、すごく微笑ましかった。実際、その女の子はすごく性格が良くて、たくさん食べることも楽しんでいて、生きているのを楽しんでいる様子で、何より彼女の笑顔がとてもステキだったのが印象的やった(肌もつやつや)。やはりついつい食べることや体型に目がいってしまうのは今もあるけど、それだけじゃないんだよってまた教えてもらった気がした。私は痩せることに甘えて、自分から誰かに心を開き、誰かを思い遣って、そして人間関係をより深くしていくのを怠っていたのかもしれない。臆病者やけど、臆病やと自覚できるようになったんやから、またそこから進めばいっか。

今日メロンを食べた。すっごく美味しかった。アセロラドリンク一気のみもした。すごく満たされた。何かを摂取することは、自分に栄養を送り込み、自分にハッピーな気持ちをもたらしてくれるっていうすごくシンプルなことだと少し思えるようになった。怖い時もあるけど、でもやってみると何かが見えるかもしれない。ずっとそういう手探りであっても、いつか自分の視界が変わっていったらいいなと思う。

最近、歩きながらよく思う。前は自分のこの二本の足を私はいつも太くて汚いと思って憎んでいた。今でも朝起きて自分の足に触れた時、鏡で見た時、「ああ・・」って思うこともある。それでも、やっぱり私の身体を毎日支えてくれて、私の身体と心を前に歩ませてくれているのは、この二本の足なんだと思うと、ありがたいなあって思える。お尻だって、座る時のクッションになって痛くないように私を護ってくれているもので、腕だって、頭だって・・・言い出すとキリがないけど、表面からもう少し中に入っていろんな面から見ていくと、身体はいつも私を支えてくれて、私を護ってくれているんだと気付く。まだいろんなことがぼやけていて、手探りだけど、毎日もっといろんなことにダイビングみたいに飛び込んでみたい。変な皺じゃなくて思いっきり笑い皺ができるくらい笑いながら。
by jengsauman | 2005-06-14 01:37 | ひとりごと